気 ま ぐ れ 日 記   特別編 part1

SALONDORANJU in osaka

25/Nov/2008

David T.Walker live 2008 at Billboad live osakaをめぐる旅



「気まぐれ日記」、スペシャル版として去年につづき1年ぶりの復活です!

 この日記は私の音楽人生、ギター人生としては書いておかねばならぬ、特別な日記であります。




page 1 2 3



25.nov tue

7:00am


 早めに起きていそいそと仕度をして、新幹線まで車で出かける私。こんなに早く起きる事は私は滅多にありません。辺りは一面霧です。なんだかヨーロッパの風景の様だね…。

 新幹線で大阪まで2時間。あっという間だね‥。前日、有山じゅんじさんのライブを鑑賞してたのだけど、道頓堀、北新地うんぬん‥という曲を生で聴いてた次の日に、滅多に行かない大阪に行くのも妙に興が入ります。有山さんに大阪のお勧めの店も教えて頂いたので、準備ばっちり。

 新幹線の中で雑誌の「サライ」を読んでたらシェークスピア特集で面白かった。黒澤映画の脚本家のインタビューも興味深かった。7人の侍の脚本を黒澤と2人で書いてる時は、まるで囲碁の王者戦の様な緊迫したムードだったそうです。7人の侍の脚本は、現在では世界の映画学校のテキストで必ず使用されてるらしい。


9:00am

 あ、という間に大阪着。

 で、その足で住吉大社に参詣。

 今年は本厄なので厄払いをしようと思った訳です。去年のDavid tのライブの前も厄払いをしたのだけど、なんかオレ、david tを生で聴く前は、なぜか必ずお祓いしてるという。。。

 住吉神社は凄く広い、というかお参りする社が沢山ある。八百万の神々そのもの。

 せっかくなので全部拝み倒しました。はい。


 面白かったのはまず、五 大 力 と書いてある石を捜して拾うという趣向の社。見つけるの、結構大変だったりする。

 そして樹齢が1000年くらいの木がおそらく本尊の商売の神様の社。平安時代からこの風景を眺めてるのか、この木は…。凄い。

 ぐるぐる回って、ちょっと離れたところにある、2社を参詣。ここがまた変わっていて、芸能の神様と、祈願をして石を持ち上げると案配が善ければ持ち上がる石(悪かったら持ち上がらない)が祀ってある社。説明を読むと、その石は隕石らしい。

 一応祈願して持ち上げた。

 全部回ってから、厄払いの祈祷をお願いした。丁度七五三のお参りと重なってて、私だけ独りで祈祷を受けた。あぁ気持ち良かった。。。去年の前厄は胃が悪かったのだけど、お祓いのせいか治ったね。で、今年は心臓が悪い。。。そのせいで講義中なども言葉を話すのがきつい時があるという。。

 





pm12:00

 なんばまで地下鉄で移動して、有山じゅんじさんお勧めの花月の横のたこ焼きを食べた。

 ところで地下鉄で気がついたのだけど、有山さんの歌の、『散歩しましょう〜梅田からなんばまで〜♪』‥という曲を昨日生で聴いてたけど、梅田からなんばまで5駅くらいあるじゃあ〜りまへんか!この距離を散歩できるのかしら?

 たこ焼き、最高でした。外がパリっと固く、中がとろ〜としてて、中身がこんなに熱いたこ焼きを初めて食べた。胃の中まで熱いのを感じる熱さだね。12個入りを一気に食べた。

 もう一つの有山さんお勧めのうどん屋さんには結局行きそびれてしまった。残念。今井というお店。シンプルにきつねうどんが美味しいらしい。

 …で、そういうつもりは全く無かったのだけど、吸い寄せられる様に花月に入った。私ほどこの場所に似合わぬ男もあるまい。私は実は関東系のブラックな笑いの信奉者なのだ。

 しかし…、これが結構楽しめた。こんな凄いメンツが普段から毎日出演してるんだね‥。そりゃ、大阪人は自然にぼけとつっこみを磨けるよな…。

 まず感動したのはこのハコの空気感。芸道を磨いてきたその気がもうハコに染み付いてる。黒人のアポロ劇場とかそんな感じなんかに近い。今ではあまりテレビには出ないベテランの芸人さん達も、こうして毎日芸道に精進してるのだなぁ、と感心しきり。芸人とはこうあるべきである。

 仁鶴師匠、ザぼんち、今いくよくるよ、中田カウスボタン、皆さん超ベテラン。毎日毎日、朝っぱらからこうしてやってるのだね‥。特に仁鶴師匠の語りはさすが。客の顔視て即興する余裕、間、言葉の味わい、…。エンターテイメントの良い勉強に成った。


pm2:00

 タワーレコードが近くにあったので立ち寄った。最近は専らアマゾンばかりで、実店舗でCD買うのは滅多にないもの。でも試聴コーナーやレビューがとても参考になるから、これもやはり良いね。暫くチェックして無かったクラブ系のコンピなど、大量購入。…しかし……、この後、トホホな出来事が。


pm3:00

 Hilton大阪にチェックイン。最近できたらしいエクゼブティブルームに予約したのだけど、素晴らしい。。。眺望、ホスピタリティ、価格、全て申し分無し。1Fフロントを素通りして32階でチェックインというのも実に良い。

 

 シャワーを浴びてくつろぐオレ。



 ん? 
ん? ん? ん? ん? 



 今買ったCDが無い‥。おろおろおろおろおろおろおろ

 そう言えば‥、移動中に銀行のATMに寄ったとき、置いたままにしてたかも‥。


 あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぼけ老人かおのれは! 



 とひとりでツッコミを入れてるバヤイではなくヤバイ。
←すでに大阪人



 ど〜〜〜んと気が滅入って、ふらふらと特別フロントのお姉さんに事情を説明。彼女が親切に色々調べてくれた。で連絡待ちに。。悔しいからアマゾンで同じの買おうか、などともう諦めモードに。。

 

  特別フロアーで、32階の素晴らしい風景を眺めながら、サービスのシャンパンを飲みながら、これでもしCDが無事戻ってきたら、関東系DNAな為「今迄どちらかと言うとあまり好きでは無かった大阪人と大阪という街を一生尊敬する事にしよう…」などと、ぐるぐる考え巡るオレ。


 pm4:00 

 エスプレッソを飲んで、ちょっと気が静まったので楽器店に繰り出すことに。

 地図を見て歩いてると風景が何処も同じに見える。電飾の派手過ぎる看板があちこちに並び、何処に自分が居るのかさっぱり解らない。装飾があり過ぎる街並みはなんか迷路の様。。

 時間がかかって到着したらもう会場まで時間が無い。ソモギのギターが気に成ったので値段をたずねると250万くらいとの事。う〜ん、もうオーラが違うもんね。自分のお目当てのgibsonの初期のアコギについてしばし歓談。弦とハンドメイドのボトルネックを買って出る。



pm5:30

 さて、いよいよ会場のBillboad大阪入り、、、なのだけどタクシーの運チャンはbillboadの場所を知らないらしい。高層ビルの谷間で野菜をランゲージで押してた爺ちゃんに運チャンが声をかけて聞いてくれた。入り口が地下なので確かに少しわかりずらい場所だった。暖かい親切をありがとう爺ちゃん。

 何か落ち着かない状態で会場に入り、席に導かれると、david t の席の真ん前である。


 む。  ←なにが「む」じゃいわれ〜っ、と自分でツッコンでみる。


 で、その瞬間CDが見つかったことを告げられ、


 もう心の中に突然、
喜びのファンファーレが鳴り響いている私。


 目の前、約50cmにはdavid tのイスとアンプ。CDは出るわ、david tは出るわ、もう最高です!(ワタクシ一生大阪を尊敬します)

 なにか気落ち状態から、一気に最高潮に気分が駆け上がった私は、そのままマリブコークとサーモンサラダを注文。

 わははっ、うまい。

 喫煙ルームでメンソールのタバコを吸った。

 さて、と。




next